日本の特許戦略、40年進まず
知財・経営一体で成長を 編集委員 渋谷高弘
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企業などで知的財産戦略をテーマに講演する機会が増え、来場した幹部や管理職に質問している。「知財は御社にとって重要と思いますか」と100人に問うと、ほぼ全員が手を挙げる。だが「御社は知財を使いこなし、十分な成果を出していますか」と聞くと挙手は皆無になってしまう。
日本は1970年代に世界最多の特許出願国となり、2002年に当時の小泉純一郎首相が「知財立国を目指す」と宣言した。ところが10年代、最も...
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