戦後知識人を問い続けた池内紀氏

2019/9/14付
情報元
日本経済新聞 夕刊
保存
共有
その他

ドイツ文学者の池内紀氏が死去した。ゲーテやカフカの翻訳をはじめ大きな業績を残したが、同氏の心の中には常に、戦後社会において知識人はどうあるべきかという自問があった。

研究の出発点にあったのは、上の世代の研究者への不信だった。戦中はナチスの翼賛的な文学を称揚していたのに、戦後は手のひらを返したように平和主義を唱えた研究者がいた。そんな学界の本流への静かな反発が原点にある。

オーストリア留学中の19…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ



[PR]