大日本住友、迫る「特許の崖」
大型薬、猶予は3年半 新薬候補の治験、相次ぎ失敗
[有料会員限定]
大日本住友製薬が売上高の4割を占める大型の抗精神病薬「ラツーダ」で、「パテント・クリフ(特許の崖)」に迫られている。米国での特許訴訟により「ラツーダ」の後発薬が2023年2月まで発売されないようにしたものの、ここにきて期待していた新薬候補の治験に相次ぎ失敗した。成長のバトンをつなぐ大型薬を出せるかどうか、残る猶予は3年半だ。
膵臓(すいぞう)がんを対象にして日米などで臨床試験(治験)を進めていた...
関連企業・業界
企業: