半歩遅れの読書術全体主義予見したロシア小説 沼野恭子 現代の問題も見透かす慧眼

2019/8/24付
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日本経済新聞 朝刊
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小説の解釈が時代とともに変化することはままある。研究者が既存の読みとは違う見方を提示することもあれば、社会情勢の変化にともなっておのずと新しい視点が生まれる場合もある。時代が進むからといって必ずしも解釈が進化するわけではないが、多様な解釈を許す作品ほど、空間や時間を越えて広がる可能性が高い。

1920年代初頭に書かれたエヴゲーニイ・ザミャーチンの『われら』(小笠原豊樹訳、集英社文庫)もそうした小…

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