鑑賞術炎夏に聴く落語(2)広瀬和生
「鰻の幇間」 八つ当たりに漂う悲哀

2019/8/14付
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日本経済新聞 夕刊
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夏の滑稽噺(ばなし)には、勘当された若旦那が船頭になる「船徳」、お屋敷の隠し言葉を植木屋が真似(まね)する「青菜」、腐った豆腐を珍味だと偽る「ちりとてちん」「酢豆腐」、両国の川開きでの騒動を描いた「たがや」、夏にみかんを探す「千両みかん」等の名作があるが、中でも人気が高い演目が「鰻(うなぎ)の幇間(たいこ)」だ。

幇間とはお座敷遊びを取り仕切る芸人だが、この噺の主人公は特定の置屋(おきや)に所属…

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