吹替映画の変遷史(4)とり・みき
ソフトと映画専門局の台頭 吹替版が当たり前に
[有料会員限定]
早めに断っておくが筆者はいわゆるタレント吹替をすべて否定するものではない。意外な抜擢(ばってき)の意外な好演に出くわすこともあるし、アテレコ慣れしていない演技がフィットするような作品もある。そもそも声優とそれ以外の人を過剰に区別するのは「本来、声優という職業はない」という舞台人の考えにも反するだろう。要は作品の大事な部分を活(い)かす起用になっているかということだと思う。
声優専門校現る
さて、皮肉にもそうした舞...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1274文字