2019年6月17日(月)

春秋

2019/5/23付
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日本経済新聞 朝刊
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明治維新から20年たらず。東京の夜はまだ灯火も乏しく、街は暗い。そんな宵に、令嬢明子は馬車に揺られて鹿鳴館にやって来た。そこは瓦斯(ガス)の光きらめく別世界だ。明子はフランスの海軍将校と踊り、語り合い、淡い恋心を抱く……。芥川龍之介の「舞踏会」である。

▼欧米列強に一人前の国だと認めてもらいたいがために、当時、政府は極端な欧化政策に走った。日比谷の鹿鳴館はその象徴だ。そしてちょうどこの時期から、日…

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