知財・人権など難題
利害対立の分野広がる
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国家の壁をやすやすと越えるデジタル経済にどう対応するかは、国際通商の世界では古くて新しい問題だ。世界貿易機関(WTO)で電子商取引(EC)に関する議論が始まったのは1998年。最初に問題になったのは各国の主権が衝突しやすく、財政にも直結する「税」だった。
この年のWTO閣僚会合で加盟国は、デジタルコンテンツなど国境を越えたデータ配信には関税を課さないという猶予措置に合意した。消費課税についても同...
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