新薬開発に巨費、経営資源を集中
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大衆薬の再編ラッシュの底流にあるのは、薬を「開発」する機能と「汎用品を製造する」機能とに分化していく流れだ。今はその途上にある。
製薬大手はこれまで、既存技術で開発した新薬の成分を使い、特許が切れたら大衆薬に転用してきた。技術の中心は長らく、物質を人工的に合成してつくる「低分子」技術だった。
ところが技術の中心が急速に、治療の効果が見込まれる遺伝子組みかえなどを活用したバイオ分野へと移っている。...
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