国立劇場12月公演
復活上演、今後へのよき指針
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例年12月の国立劇場は吉右衛門が初代ゆかりの狂言を演じる。今回の「増補双級巴(ふたつどもえ)」は石川五右衛門を主人公とする狂言の中でも11月に歌舞伎座で演じた「楼門(さんもん)五三桐」と共に知られ吉右衛門も再三演じているが、今回の序幕「壬生村次左衛門内」は初代以来70年ぶり、発端「芥川」の復活と合わせ今回の上演台本は今後へのよき指針となろう。
また大詰「五右衛門隠家(かくれが)」と「藤の森明神捕...
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