日米欧、資金供給1200兆円増
米金融危機後、規律緩む副作用も
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米連邦準備理事会(FRB)に続き、欧州中央銀行(ECB)も量的緩和の終了を決断したことで、増え続けてきた中銀マネーが縮小に転じる可能性がある。米金融危機後、日米欧中銀の資金供給は10兆ドル強(約1200兆円)増えた。この結果、世界の経済・市場は「緩和頼み」に染まり、金融政策を正常化する過程では思わぬ余波が広がる恐れがある。
金融危機前に3.5兆ドルだった日米欧の資金供給額は現在、14兆ドル超に膨...
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