統合へ 東商取の翻意
「総合取引所」創設、日本取引所と協議 電力先物の上場失敗が契機
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東京証券取引所などを傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)と東京商品取引所(TOCOM)が統合に向けた協議に入った。目指すのは株式と商品先物をひとつの取引所で売買できる「総合取引所」だ。これまで反対の立場を貫いてきた東商取がなぜ翻意したのか。原因を探ると、電力先物の度重なる上場延期という失態にたどり着く。
10年超働きかけ
10月24日、大阪の堂島米市場の跡地に新しくつくられた記念碑の除幕式が開かれた。この式典に出席した日本取引所の...
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