宮内勝典「南風」 鹿児島・指宿市
海際へ出ると、目の潰れそうな光がみなぎっていた。

2018/3/3付
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日本経済新聞 夕刊
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東シナ海を見下ろす弓なりの形の奇岩、竹山は薩摩半島の南端にそびえている。中腹の竹山神社で手を合わせた後、急斜面の山道を登ると突然視界が開けた。波が岩に砕け散る音がはるか下に響く場所で、恐る恐る見下ろすと、陽光に輝く入り江が広がっていた。

「南風」は、作家が子どものころに住んだ鹿児島県指宿市の旧山川町が舞台。作品には実在とおぼしき場所がたくさん登場する。主人公がラストに登る「嶽山」は、竹山の姿その…

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