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堀江敏幸(44)志賀直哉「焚火」(下)

火が消えた後の世界を知る者

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志賀直哉「焚火(たきび)」の語り手は、「自分」と称しながら「皆」という漠然とした一人称複数のなかに溶け込み、主体があるのかないのかわからない浮遊感を持って周囲を眺めている。雨上がりの午後、宿主のKさんは語り手夫婦のために建てている小屋を見に出かけ、画家のSさんは森に入ってゆく。「自分」は出窓に腰掛けて、その様子を見下ろしている。

雄大な自然を前に、ちっぽけな人間など消えてしまう。語り手は不精(ぶ...

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