医療費適正化政策を考える(5)高価な医療技術、目白押し
慶応義塾大学教授 印南一路
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前回の医療費分析では医療技術の進歩については触れませんでした。医療技術が日々進歩しているのは明らかですが、それを示す良い指標が見当たらないのです。2012年までのデータを用いた筆者の分析でも入っていません。日本ではほとんどの医療技術に公定価格が付けられているのである程度コントロールされてきたとみていました。
しかし近年、超高額のC型肝炎治療薬や抗がん剤の登場により、この状況は一変しました。超高額...
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