金融老年学のすすめ
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日本では、高齢化が投資家の行動に与える影響についての研究があまり進んでいない。米国には金融老年学(ファイナンシャル・ジェロントロジー)という研究分野がある。高齢者の投資行動、高齢化と経済全般についての研究である。
特に認知症と投資の関係は重要だ。日本の認知症患者は約500万人と推定され、2025年に700万人になるとされる。計算上は数十兆円から100兆円規模の金融資産が認知症の高齢者の財産になる...
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