〈回顧2016〉演劇 魂のリレー、鮮やかに
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混迷する世界と格闘する演劇の魂を継いでほしい――。5月に亡くなった演出家、蜷川幸雄の遺志を受け、1980年生まれの藤田俊太郎がミュージカル「ジャージー・ボーイズ」で師の演出手法を現在形に生まれ変わらせた。鮮やかな精神のリレーだった。
とはいえ演出家不足は深刻。中で中核をになったのは、栗山民也とケラリーノ・サンドロヴィッチだ。前者は能に通じる演出をとぎすまし、終わらない沖縄戦の悲劇に光をあてた「木...
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