社長、執念の追跡1年 取り込み詐欺被害の中小企業
「泣き寝入りせぬ」情報収集 警視庁に提供、摘発
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東日本大震災の被災地に売ると偽り大量の電動工具などをだまし取った取り込み詐欺事件で、被害に遭った中小企業経営者らが1年にわたって詐欺グループを追跡し、警視庁による摘発を後押ししていたことが分かった。慣れない張り込みや尾行を重ねて情報収集した。その執念の背景には「自分たちが泣き寝入りすれば、別の被害者が出る」との思いがあった。
今年1月、川崎市のコンビニエンスストア内にいる男性が向かいの雑居ビルの...