1941年、父が京城（今のソウル）の師団司令部附となったことで、家族も移住し、私は4月、京城府の龍山国民学校に入学、南山にあった朝鮮神宮に参拝、記念植樹をした。父は毎日馬に乗って司令部に出勤し、帰宅するとみんなして出迎えた。官舎は小高い丘の森の中にあり、前方には師団傘下の歩兵連隊の駐屯地があった。家にはきれいな姉（ねえ）やさんがいて母の手伝いをし、森には馬の世話をする夫婦の一軒家があった。
1年…
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