交流サイト大手のディー・エヌ・エーは25日、創業者の南場智子社長が6月25日付で取締役に退き、守安功取締役が社長に昇格する人事を発表した。南場社長は記者会見で、「夫の看病で(社長業に)全力を出せなくなり、退くことを決めた」と社長退任の理由を説明した。今後は取締役としてディーエヌエの経営にかかわるとしている。南場社長と守安取締役の主なやり取りは以下の通り。
――なぜ社長を退任することになったのか。
南場社長「夫が病気になり、経過は順調ではあるが、私の生活スタイルを変えることが必要になった。私は社長業は全力投球が求められる職務と考えており、最終的に退任を決めた。社業を最優先できないのは社員にも申し訳ないと考えた」
「ベンチャー企業は創業社長と同一視されてみられがちだが、会社は私の人格と別個に成長してほしい。権限委譲や経営陣の育成はこれまでも進めており、私に依存する部分は限定的になっている。今後の経営の心配はない。守安取締役は当社の主な事業をこれまで技術面からつくってきた。意思決定がより速くなると期待している」
守安取締役「社長就任の打診があったのは1~2週間前。突然で非常に驚いた。一方で私は2006年に取締役になっており、そのころから次の社長は自分がやりたいとも思っていた。今まで以上に会社を発展させていきたい。スマートフォン(高機能携帯電話)へのシフトなど環境変化が進んでおり、非常にわくわくしている」
――10年末に(競合他社との取引をやめるようゲーム会社に圧力をかけた疑いがあるとして)公正取引委員会から独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査を受けたことが、社長退任に影響を与えたのか。
南場社長「まったく今回の人事とは関係ない」
――筆頭株主である南場社長の保有株の状況に変化はあるか。
「特に変化はない」
――取締役として残るが、どの程度の頻度で出社するのか。今後は経営にどうかかわっていくのか。
「夫がまだ入院中。6月には退院見込みだが、どういうペースになるのかは状況次第でわからない部分が多い。週に何日か会社に来て仕事をすることになるだろう」
「重要な経営判断は、実態としては、これまでも守安取締役らと相談して決めてきた。今後の経営への関与は求められる範囲で精いっぱいやっていきたい。例えば、採用活動などはできる限りかかわっていきたい」
(桑本太)
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