東京大学の東原和成教授らは、オスのマウスの涙から性フェロモンとして働くたんぱく質を見つけた。メスが鼻に吸い込むと生殖行動をつかさどる脳の一部が活性化し、交尾を受け入れる気分になる。涙がもとで、実際に交尾行動を起こすことを確認した。ちなみにヒトには同種のたんぱく質は無いという。英科学誌ネイチャーに1日掲載される。
見つかった性フェロモンは「ESP1」というたんぱく質。メスの鼻の奥にある感覚器にくっつくと、生殖行動を調節している視床下部という部分が活発に働くことが分かった。
メスに吸い込ませる実験では、メスが交尾に向かう行為が約5倍に増えた。また、このたんぱく質を涙に多く含むオスは頻繁に交尾ができていた。東原教授によると、哺乳(ほにゅう)類で性フェロモンが働いている仕組みを詳しく突き止めたのは初めてという。
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