日本ゼオンは、生産性に優れる液晶パネル用位相差フィルム「斜め延伸位相差フィルム」の量産を決定したと2010年8月9日に発表した。3次元映像を映し出すテレビ受像機(3Dテレビ)市場向け。2014年に画面サイズが40インチ型以上のテレビ受像機の4割近くが3Dテレビになると予測し、早期の参入で高いシェアの獲得を狙う。
この位相差フィルムは、分子の配列方向を制御することで、偏光板との張り合わせをローラで連続的に行う「ロールツーロール貼り合わせ」が可能(図1)。これに対し、従来は位相差フィルムを所定の大きさと形状に打ち抜き、偏光板をカットした後で2枚を張り合わせるバッチ方式で生産していた。同位相差フィルムはこうした工程改善によるコスト削減が期待できる。
富山県にある氷見製造所に新設備を設置し、年産1500万m2の生産能力にする。2011年10月から量産を開始する計画。
(日経ものづくり 近岡裕)
[Tech-On! 2010年8月9日掲載]
日本ゼオン、位相差フィルム、テレビ、3D
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