GSユアサは2010年9月9日、リチウム(Li)イオン2次電池の正極材として「リン酸バナジウムリチウム」を開発したと発表した。電池の出力密度と安全性を向上できるだけでなく、低コスト化も期待できる。
試作した電池は、同じリン酸系の正極材として期待が高いリン酸鉄リチウムと比べて、同等の安全性を確保しつつ、出力は20%向上できた。今後、同正極材を使ったLiイオン2次電池の開発を進める。
HEV(ハイブリッド車)やアイドリングストップ機構搭載のマイクロHEVなどでの利用を想定する。リン酸バナジウムリチウムを正極材料に用いる試作電池のセルは、公称電圧3.5V、電流容量5.0Ah、幅21×奥行き112×高さ81mmで、質量は318g。
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業「次世代自動車用高性能蓄電システム技術開発」の一環で開発を実施したもので、技術の詳細は2010年11月9~11日に愛知県産業労働センターで開催される「第51回電池討論会」(主催は電気化学会電池技術委員会)で発表する。
(日経Automotive Technology 小川計介)
[Tech-On! 2010年9月9日掲載]
GSユアサ、電池、リチウム、リン酸バナジウム、正極、愛知県産業労働センター、NEDO
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