NTTドコモは2011年11月4日、通訳電話の試験サービスを提供すると発表した。音声を分析する処理を同社のサーバー上で実行し、2秒程度のタイムラグ(遅れ)で翻訳した音声を相手に伝える。当初は日本語と英語および日本語と韓国語の翻訳に対応する。観光、教育、医療などの利用を想定する。
試験サービスの提供期間は2011年11月~2012年3月まで。さまざまな企業や団体がテストに参加するほか、一般ユーザーからは400人の参加者を募集する。利用料金は無料。試験を通して、通訳電話の用途を探るほか、音声データを収集することで認識精度の向上を目指す。
通訳電話サービスを利用すると、ネットワークを介して同社のサーバーが音声を自動的に認識し、機械翻訳、音声合成の処理をした上で、相手に翻訳後の言葉を音声で伝える。専用アプリを入れた同社のスマートフォンを使えば、翻訳前と翻訳後の言葉を画面上で読める。離れた場所にいる相手と話すほか、その場で対面している人と異国語で会話するための翻訳機としても利用できる。
日本語の認識精度は90%、英語は80%。同サービスは2011年5月に開催された展示会「ワイヤレスジャパン2011」で紹介されていたが、その当時と比べて認識精度が15~20%向上した。2012年1月下旬には中国語にも対応予定。
今後は同社のネットワークとサーバー基盤を活用して「通訳電話以外のサービスも展開する。将来的にはアラジンの魔法のランプのような(さまざまなユーザーの質問に答える)コンシェルジュ機能を実現していきたい」(小森光修取締役常務執行役員)と、米アップルの「Siri(シリ)」と同様の音声認識サービスの展開に意欲を見せた。
(日経パソコン 松元英樹)
[PC Online 2011年11月4日掲載]
NTTドコモ、スマートフォン、通訳、翻訳、英語、韓国語
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