スズキのインド子会社であるMaruti Suzuki社は2012年2月1日、「スイフト」のセダンとなる「Swift DZire」を全面改良して発売した。同社はハッチバックのスイフトを2011年8月に新型に刷新しており、スイフトのプラットフォームをベースとするDZireも今回改良した。
Swift DZireは2008年3月に発売した低価格セダンで、インド国内でこれまでに累計30万台以上販売した。先代は全長が4160mmだったが、新型ではこれを3995mmと165mm短縮し、全長4m未満とした。インドでは4m以上のクルマの物品税が22%+1万5000ルピー(1ルピー1.55円換算で約2万3000円)と高い。これに対し、4m未満では10%に軽減されるため、現地主導でこの物品税の安いクラスを狙って開発した。
インドの小型セダン市場では、トヨタ自動車が「Etios」を2010年12月に投入した。Etiosは全長を先代DZireより105mm長くしているが、こうした競合車の動向とは別に、Maruti Suzuki社は今回、DZireを低価格で購入できることを前面に押し出している。DZireのガソリンエンジンを搭載したモデルの価格(ニューデリーにおける価格)は47.9万ルピー(約74万円)と、従来の49万ルピー(約76万円)より1万ルピーほど下げた。ディーゼルエンジン搭載車の価格は、58万ルピー(約90万円)からである。
外観上の特徴は、後部が切り落とされたように、リアオーバーハングが極めて短いこと。新型スイフトはホイールベースを先代から40mm拡大した2430mmとなっており、DZireもこれを踏襲した。したがって、セダンは荷室が小さい独特なデザインだ。荷室容量は316L。なお、全幅は先代より5mm広げた1695mm、全高は40mm高い1555mmである。
新型は先代と同様に、ガソリンの1.2Lエンジンとディーゼルの1.3Lエンジンを用意する。ガソリン車は吸気に可変バルブタイミング機構を搭載した仕様を設定し、これまでなかった自動変速機仕様もそろえた。車両寸法を短くしたほか、高張力鋼板の適用個所を増やし、空気抵抗を減らしたことで燃費も改善している。ガソリン車は先代より6.7%向上した19.1km/L、ディーゼル車は7.87%向上した23.4km/Lとなっている。ちなみにEtiosは17.6km/Lである。
装備では、オーディオスイッチ付きステアリングホイール、フルオートエアコン、運転席・助手席SRSエアバッグ、ABSなどを用意する。DZireは、新型スイフト、「SX4セダン」を生産しているマネサール工場で造る。
(日経Automotive Technology 林達彦)
[Tech-On! 2012年2月2日掲載]
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スイフト、セダン、スズキ、Swift DZire、Maruti Suzuki
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