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9月20日から、流体実験を開始しました。流体実験は「きぼう」日本実験棟の実験の中では最初に開始されたもので、液体の種類やサイズなど条件を何種類も変えて行っております。今回は横浜国立大学大学院・西野耕一教授の「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程」を行うために、専用の実験機器を装置に設置しました。(古川さんのメールから)
■複雑な対流研究、半導体や薬剤に応用も
マランゴニ対流とは、液体の温度差や濃度差によって表面張力に差ができ、複雑な対流が起きる現象。地上では重力の影響を受けた対流現象と区別がつきにくく、発生の仕組みや対流の詳しい流れ方が分かっていない。宇宙では重力の影響をほとんど無視できることに加え、地上では難しい巨大な液体の円柱(液柱)を作ることができるため、マランゴニ対流の観察に適している。
「きぼう」に設置した実験装置の中では、6センチほどのシリコンオイルの液柱を作ることができる。地上実験の実に10倍以上の大きさだ。液柱の両端に温度差をつけるとマランゴニ対流が起こる。液の中にはプラスチックの小さな粒が浮かべてあり、粒の動きを見ることで対流の仕組みを解析できる。
マランゴニ対流はシリコンなどの結晶成長に関連している。対流をうまく制御できれば、高純度の半導体結晶を作ることが可能になる。様々な素材から小さな液滴やカプセルを作る技術にも発展できると考えられており、薬剤を詰めた微小カプセルを作るなどの応用が期待されている。
古川聡、ISS、宇宙ステーション
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