「大手企業がベンチャー企業の顧客になることがシリコンバレーの特徴のひとつ」「投資家が資金を回収する『エグジット(出口)』では、99%が大手企業による買収。新規株式公開(IPO)は1%にすぎない」――。8月2日、米シリコンバレーのスタンフォード大学で、アジア・米国技術経営研究センターのリチャード・ダッシャー特任教授はこんな話をした。
ベンチャー投資会社のサンブリッジ(東京・渋谷)が主催した若手起業家やその卵を対象としたシリコンバレーツアーでの一幕だ。顧客開拓や出口戦略で苦労することの少なくない日本の起業家にとって日米の違いは印象的だったようで、ある参加者はこう質問した。「なぜ日本と米国では大企業の姿勢が大きく違うのでしょうか」
日本の事情にも詳しいダッシャー教授は一呼吸置き、説明を始めた。「日本の大企業はすべて社内で解決できると考えているように見えます。だから『オープンイノベーション』といった考え方も乏しい。それと比べるとここは競争が厳しいので、社外からもアイデアを取り入れないと生き残っていけないのでしょう」
5日間のツアーは若手起業家がシリコンバレーの空気に触れ、さらにベンチャー投資家を対象としたプレゼンテーションコンテストに参加し、シリコンバレー進出のきっかけとすることに主眼を置いていた。それだけに「PR会社の活用法」「法人登記と査証の取得」などといったハウツーに近い内容も多かったが、日米のベンチャーを取り巻く環境の違いが目に付く機会も少なくなかった。
「日本でも起業の経験があるが、日本でベンチャーは難しいと感じた」。ダッシャー教授に続いて講演したレイ・グリセルフーバー氏もこの点を指摘していた。同氏は日本への留学経験があり、日本での起業も経験済み。現在はシリコンバレーで検索エンジン最適化(SEO)サービスを手掛ける「ギンザマーケット」を経営している。
「日本にはエンジェル(個人投資家)が少ない。米国では成功したベンチャー企業の経営者がエンジェルとしてベンチャー育成のエコシステム(生態系)に資金を供給しているが、日本ではエグジットの手段がIPOくらいしかなく、ベンチャーに投資がしにくい。大手企業がもっと買収すれば状況は変わるのだが」。これがグリセルフーバー氏の見立てだ。
日本ベンチャーキャピタル、久保渓、IPO、スタンフォード大学、起業家、サンブリッジ、SEO、CEO、ホンダ、ソニー
交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックが18日、米ナスダック市場に株式を上場した。初値の42.05ドルをもとに算出した時価総額は…続き (5/19)
交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックが写真共有アプリ「インスタグラム」の開発会社を約10億ドル(約810億円)で買収することを決めた。インスタグラムは2010年10月にアプリの提供を始めたば…続き (4/12)
次世代スマホ、処理量に応じ賢くCPU使い分け (5/25)
ホンダジェットを生み出す独創拠点「R&Dセンター」 (5/23)
福島で「消費者から信頼されるコメ」を (5/23)
NEC、バッテリー内蔵型のデスクトップ節電PCを発売 (5/24)
電力不足下の節電、調達技術の活用で企業を支援 (5/22)
気候変動への適応策、急務 農業・衛生など影響 (5/23)
2012年5月25日付 (5/24)
2国間の安全保障問題を乗り越える 中国華為が米で攻勢 (5/24)
海洋・地熱エネルギー、古くて新しい電源 (5/24)
スカイツリーにあやかれ 鉄道各社 集客に知恵 (5/20)
各種サービスの説明をご覧ください。
・名門ハザマ、10年目の白旗
・「すみだ産」世界に挑む、ものづくり現場発~東京・墨田を行く
・スマホ向け定額音楽配信、聞き放題で利用者拡大
・ヤマハ発が200万人試乗会、インドネシアで二輪販促策
・カジタク、家事代行、大阪・仙台でも…続き