夏に怖いのは水の事故。大勢の人でにぎわう各地のプールでは、万一に備えて監視員が常に利用者を見守っている。なかには、監視員をサポートするため、「もう一つの目」を備えるプールもある。
日本選手権などの大会にも使われる横浜国際プール(横浜市)。2つある50メートルプールのうち、初心者向きの「サブプール」の天井をよく見ると、8台のカメラが間隔を置いて備え付けてある。一見すると、よくある監視カメラだが、水深2.5メートルのプールの底まで見通す専用の「自動監視システム」だ。
水底に沈んだ人を自動で検知
「水深の深いプールの場合、プールサイドにいる監視員の肉眼だけで水底の異変を見分けるのは難しい。おぼれて水底に沈んでしまった人がいないかを常時監視するのがこのカメラの役目です」と施設の運営を受託するシンコースポーツ(東京・台東)の平川穏毅・横浜国際プール副統括責任者は説明する。
カメラで撮影した映像データは施設内のパソコンに送られる。専用のソフトウエアで映像を解析し、「プールのどの場所、どの深さに人がいるかをすべて識別している」(シンコースポーツの安田英文氏)という。この情報を基に自動監視システムがおぼれた人を“発見”すると、プールサイドの監視員席に置かれた小型モニターに赤い文字の警告を瞬時に出し、おぼれた人をとらえた映像とその場所を示す図を表示する。同時に「ピー!ピー!」という警報音を鳴らし、壁の電光掲示板にも監視員に注意を促すメッセージを表示する。

おぼれている人を発見すると画面が切り替わり、プール内の位置(赤い印)や映像を映し出す(注:この画像は水中にもカメラを設置したシステムのもの)
監視システム、ソフトウエア、監視員
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