201X年X月X日、東京電力は米フェイスブックと電力事業の世界展開で合意した。会員の友達同士が電力を融通できるようになる――。「次の10年」に、こんなニュースが世界を駆けるかもしれない。急進するエネルギーとIT(情報技術)の融合。キープレーヤーの組み合わせは無限だ。
ボーイングやアマゾン・ドット・コムなど米国の有力企業が集まるワシントン州シアトル。昨夏、その郊外に広がるマイクロソフトの本社キャンパスを訪れると、ある開発部門の幹部が一押しのアプリケーションサービスを熱心に説明してくれた。
サービスの名前は「Hohm」。利用は無料。登録したユーザーはネット上で家庭のエネルギー消費の診断、省エネへのアドバイスが受けられる。どれだけ利用者がいるのか教えてくれなかったが、仮に独占禁止法を気にせず、基本ソフト(OS)の定番「ウィンドウズ」のユーザーに提供してしまえば、世界を網羅するエネルギー情報ネットワークが立ち上がる。
ウィンドウズの圧倒的シェアを頼みにできなくても、時価総額が20兆円ほどあるマイクロソフトの資本力なら、いざとなれば、なんでもできる。同じく電力事業にも手を広げるグーグル、スマートグリッド(次世代送電網)市場開拓への意欲を示すIBMやゼネラル・エレクトリック(GE)だけではない。金融危機後の米国経済に元気はないが、資金や技術、ノウハウを蓄えた企業はいくらでもあるのだ。
利用者が5億人を突破したフェイスブックは株式未公開ながら、推定時価総額は4兆円を超えるとも言われる。その交流サイト(SNS=ソーシャル・ネットワーク・サービス)世界最大手が利用者向けにエネルギー消費を測定して制御するようなサービスをネット上で提供するようになったら、どうだろう。電力大手や通信大手といった公共サービスの巨大企業より「深い個人情報」を持つフェイスブックとスマートグリッドなど分散型電力ネットワークを支える技術が組み合わされば、ひと味違った電力サービスができるようになるはずだ。
米国のビジネス界ではここ数年、「IT(Information Technology)からET(Energy Technology)へのシフト」が騒がれてきた。米国のダイナミズムを生んできたベンチャーキャピタルも、ITからエネルギー分野に投資のかじを切っている。そして、有力な企業は日本への関心も高い。「製造業への回帰」を進めるGEは富士電機ホールディングスと合弁会社を2月1日に設立、日本のスマートメーター市場をうかがう。無視できないほど動きは激しくなっているが、日本勢は無関心でいられるのだろうか。
東京電力、フェイスブック、電力事業、原子力発電所、核燃料サイクル、買い取り制度、スマートグリッド
「鉄道は一般に環境に優しい乗り物といわれる。しかし、これにあぐらをかいているわけにはいかない。徹底的に技術革新を追求する」。5月8日、東日本旅客鉄道(JR東日本)の冨田哲郎社長は都内の本社で開いた記…続き (5/21)
国内で原子力発電所の再稼働問題が注目されるなか、海外ではリトアニアで今夏にも新設計画にゴーサインが出る。同国政府は2021年稼働予定の新規原発について、日立製作所と正式契約に向けて最終調整している。…続き (5/7)
次世代スマホ、処理量に応じ賢くCPU使い分け (5/25)
ホンダジェットを生み出す独創拠点「R&Dセンター」 (5/23)
福島で「消費者から信頼されるコメ」を (5/23)
NEC、バッテリー内蔵型のデスクトップ節電PCを発売 (5/24)
電力不足下の節電、調達技術の活用で企業を支援 (5/22)
気候変動への適応策、急務 農業・衛生など影響 (5/23)
2012年5月25日付 (5/24)
2国間の安全保障問題を乗り越える 中国華為が米で攻勢 (5/24)
海洋・地熱エネルギー、古くて新しい電源 (5/24)
ヒトゲノム1000ドル革命 解読1日で (5/23)
各種サービスの説明をご覧ください。
・名門ハザマ、10年目の白旗
・「すみだ産」世界に挑む、ものづくり現場発~東京・墨田を行く
・スマホ向け定額音楽配信、聞き放題で利用者拡大
・ヤマハ発が200万人試乗会、インドネシアで二輪販促策
・カジタク、家事代行、大阪・仙台でも…続き