米アップルのパソコン「Mac」向けOS(基本ソフト)が、「Mac OS X Lion」として大幅にアップデートされた。アップルのスマートフォンの「iPhone」やタブレット端末の「iPad」でおなじみの操作や画面構成、アプリケーション流通の仕組みを取り入れ、異なるプラットフォームをまたいだ一体感を打ち出し始めた。
■指先の操作で多様な機能を呼び出す
Macの販売比率はノート型が73%、デスクトップ型が27%と圧倒的にノート型の人気が高い。そのためもあるからかLionには、マウスを使わず「トラックパッド」(タッチパッド)で直感的に使える操作性が強化されている。
Lionでは「マルチタッチジェスチャー」として、様々な動作をトラックパット上で簡単に操れる。指使いを覚えて使いこなすことで、いままでよりも快適に操作できるようになるのが、最大の魅力といえる。
たとえば2本指をパッド上に置き上下に動かすと、ウェブページなどを上下にスクロールさせることができる。マウスでポインターをウェブページ側面のスクロールバーに置き、ゆっくりと上下させるといった面倒な操作は不要だ。2本指による上下スクロールは従来もあったが、iPhoneと同じような感覚にするため、スクロールする方向が従来とは逆になっている。はじめはやや戸惑うが、環境設定で元に戻すことも可能だ。
このほかウェブページを表示しているときにパット上で2本指を右にスクロールさせると、以前見ていたページに戻り(back)、左にスクロールさせると次のページに進む(forward)ようにもなっている。特に前に見ていたページに簡単に戻れる感覚は使っていてとても楽しい。
これが3本指になるとまた違った操作になる。3本指をパッドに置き、左右に動かすことで、デスクトップ画面をまるごと移動できるようになる。それぞれ別のアプリをデスクトップ画面で起動させておき、作業に応じてデスクトップ画面を移動するといった使い方ができる。
3本指をパッドに当てて上に動かすと「ミッションコントロール」という機能を使える。起動しているアプリケーション、デスクトップ画面などをすべて俯瞰(ふかん)できる機能で、別のアプリケーションを呼び出して移動する際に重宝する。
この機能では、立ち上がっているウェブページを確認したり、起動しているアプリケーションをほかのデスクトップに移動したりする操作も可能だ。ノート型の小さな画面でも効率よく、アプリケーションやデスクトップ画面を行き来するための配慮が施されている。
iPhone、iPad、Mac、Mac OS X、App Store
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