ブラザー工業は,乾電池のように使用できる小型振動発電機「振動発電池」を開発した。例えば,振動発電池をテレビ用リモコンなどに取り付けて振ると,その振動エネルギーを使って発電し,リモコンを操作できる。振動発電池を使うことで「半永久的に電池交換が不要になり,廃棄物の削減にも貢献できる」(同社)とする。
規格乾電池の形状を採用することで,汎用性を高めた。リモコンなどの低消費電力な機器であれば,乾電池からの置き換えとしてそのまま使用できるとする。「常時電力を必要とせず,消費電力が100mW(ミリワット)程度のもの」(ブラザー工業)であれば利用可能という。例えば,リモコンの消費電力は40~100mW。
単3形と単4形の計3種類を試作した(図1~3)。乾電池型のケースの中に,電磁誘導式の発電機と,電気2重層キャパシタを内蔵する。単3形の場合,発電機の平均出力は10~180mWである。これは振動の周波数が4~8Hzにおける値。搭載する電気2重層キャパシタの静電容量はいずれも約500mF(ミリファラド)。
ブラザー工業は,今回の開発品を「TECHNO-FRONTIER 2010」(2010年7月21~23日,東京ビッグサイト)で初出展する。振動発電池を使った,テレビ用リモコンや照明用リモコン,LED(発光ダイオード)懐中電灯の動作デモも披露する予定。
(日経エレクトロニクス 久米秀尚)
[Tech-On! 2010年7月16日掲載]
ブラザー工業、乾電池、発電機、ファラド、振動、リモコン、電池交換
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