パナソニックは、ノートパソコン(PC)を生産する同社の神戸工場を報道機関向けに公開した。生産に関する工程の他に、コンフィギュレーション(構成や環境の設定)工程を盛り込んだり、修理センターやコールセンターを設置したりしており、バリューチェーンの広い範囲を一元的に手掛けているのが特徴だ。
神戸工場では、同社のノートPCである「Let'snote」と「TOUGHBOOK」を生産する。生産能力は非公表だが、2011年度(2011年4月~2012年3月)の販売台数は74万台程度の見込みで、そのほとんどを神戸工場で生産している(海外向けモデルの一部を台湾で生産)。
生産工程は、主に基板実装工程と組立工程から成る。1つのフロアに両工程をまとめて配置することで、工程間の仕掛かり品を極力減らしているという。実際、現場に仕掛かり品の置き場のようなものはほとんど見当たらなかった。
■QRコードでトレーサビリティーを実現
基板実装工程は、メイン基板へのQRコード印字→はんだペースト印刷→チップ部品印刷→はんだ量および部品実装精度の検証→大型部品実装→リフロー炉でのはんだ付け→実装品質自動検査、という順番で進んでいく。QRコードを印字することで、どの部品をどの基板に実装したかという情報や各工程の品質情報などを一元管理し、トレーサビリティーを実現している。
基板実装工程のマウンタや検査機はパナソニック製のものが圧倒的に多かった。そのことについて説明員に尋ねると、「品質や精度に自信があるので自社製の機械を使っている」という回答が返ってきた。
■ロボットによる自動化で24時間稼働に
基板実装工程と組立工程の間に、完成した基板の動作を検証するためのFBT(Function Board Test)工程がある。このFBT工程の作業(検査機への基板の脱着など)は基本的に人が行っているが、一部の機種でロボット化に挑戦している。具体的には、6軸垂直多関節型ロボットに力センサ内蔵ハンドを取り付けることで、当該機種のFBT工程のほぼ全ての作業を自動化した。基板の動作検証には長い時間を要するので、FBT工程の前後は仕掛かり品がたまりやすい。ここに24時間稼働できるロボットを導入することで、ムダな仕掛かり品を大幅に削減できたという。
Let'snote、TOUGHBOOK、パナソニック
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