「パソコンを安く買いたいが、ネットブックのような処理性能では満足できない」というユーザーに向いているのが、「サブノート」と呼ばれる6万~10万円程度で買える薄型モバイルノートパソコンだ。ネットブックより高い処理性能でバッテリー駆動時間が長く、国内外の主要メーカーが扱っている。今回取り上げる台湾アスースの「UL20FT」もその1つ。2009年11月に発売されてヒットした「UL20A」の後継機にあたる。
UL20FTの実勢価格は約6万円から。UL20Aと同様に12.1型のワイド液晶を搭載し、「ウィンドウズ7」の機能をフル活用できる。高画質なフルハイビジョン(HD)動画の再生なども楽しめる。はたしてUL20Aからどれだけ進化したのか試してみた。
HDMI端子を備え薄型テレビとも簡単接続
UL20Aは、演算器を2個内蔵するインテルのデュアルコアCPUを搭載した製品で、20万円以上するビジネス向けモバイルノートのような頑強性能はないものの、処理性能や使い勝手はほぼ同等を実現していた。光学ドライブは搭載しないが「6万円前後で買える」というインパクトは大きく、この分野の認知度を高めるきっかけを作った。
UL20FTのデザインはこのUL20Aを継承している。並べるとキーボードの配列や大きさ、ボタンの数、タッチパッドなどの構成はほとんど同じ。光学ドライブは装備せず、タイピングは快適だがタッチパッドのボタンがやや押しにくい点も変わっていない。一方、インターフェースの構成では、大画面薄型テレビにパソコンの画面を簡単に表示できるHDMI端子を新たに追加した。幅や奥行きは同じで、厚さが最厚部で5ミリ増えている。
CPUやチップセットなど処理性能にかかわる部分は最新世代に変更した。このほか、ワンクリックでCPUやメモリーの動作周波数を引き上げ、処理性能を約33%向上させるという独自技術「ターボ33テクノロジー」を搭載するなど、処理性能の向上に力点を置いてモデルチェンジしている。
今回試用した「UL20FT-2X034VS」(実勢価格は8万円前後)が搭載するデュアルコアCPU「セレロンU3400」は、家庭用A4ノートパソコンに搭載されることが多い「コアi5-450M」や「コアi3-350M」と同じく、インテルの最新世代CPU「コアi」シリーズに属する。ただ、セレロンU3400の動作周波数は1.06ギガHzで、A4ノート向けのコアiに比べ1ギガHz以上も低い。負荷がかかったときに自動で動作周波数を引き上げる「ターボブースト」や、1コアで同時に2つの仕事を処理する「ハイパースレッディング」などコアiシリーズならではの機能も搭載していない。
旧機種と処理性能を比較
今回は旧機種の「UL20A-2X044V」と性能を比較したが、CPU「セレロンSU2300」の動作周波数は1.2ギガHzであり、新機種より高い。実際の処理性能はどうなのか。
| 製品名(モデル) | UL20FT-2X034VS | UL20A-2X044V |
| CPU(駆動周波数) | セレロンU3400(1.06ギガHz) | セレロンSU2300(1.2ギガHz) |
| メモリー(最大) | 2ギガバイト(4ギガバイト) | 2ギガバイト(4ギガバイト) |
| ハードディスク装置 | 320ギガバイト | 320ギガバイト |
| 光学ドライブ | なし | なし |
| グラフィックス | CPU内蔵 | チップセット内蔵 |
| 液晶ディスプレー | 12.1型ワイド | 12.1型ワイド |
| 表示解像度 | 1366×768ドット | 1366×768ドット |
| 無線LAN | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n |
| 大きさ | 296×210×25.1~30.9ミリ | 296×210×12.1~25.9ミリ |
| 重さ | 約1.56キログラム | 約1.56キログラム |
| バッテリー駆動時間 | 約6.1時間 | 約7.4時間 |
アスーステック、パソコン、ウィンドウズ7、モバイル、ネットブック
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