ビジネスパーソンのプレゼンテーションを変えたタブレット端末「iPad」が、マジックでも世界中を驚かせている――。米アップルのiPadを使ったマジックが人気を集め、世界中で公演する内田伸哉氏。昼間は大手広告代理店のコピーライターとして勤務し、夜はショーやネタづくりに励む超多忙な「サラリーマジシャン」だ。パソコンとは違うiPad2や初代iPadの魅力を伝える本連載の第3回では、YouTube(ユーチューブ)動画や数々のテレビ番組出演でも話題の内田氏に、ユニークなマジックを生み出した企画力の源泉や、仕事でのiPadの使いこなしを聞いた。

内田伸哉(うちだ・しんや) 大手広告代理店のコピーライターとして勤める傍ら、iPadを使ったマジックショーを披露する「サラリーマジシャン」。数々の企画を生み出すスーパーアイデアマンだ。
――iPadマジックは、どうやって生まれたのですか?
2010年の1月末頃に始めようと考えて、形になったのは3月です。当時、何か話題性のあるパフォーマンスをしたいと考えており、2010年なら「ワールドカップ」か、「iPad」がタイムリーなキーワードかと。
私はもともとマジックが得意でしたが、サッカーボールで手品は難しいので、iPadで何かできないかと模索を始めました。初めにマジックのアイデアがあって、iPadマジックを思い立ったわけではありません。
ネタは動画を使っているものが多いですが、中にはプログラムを組んでいるものもあります。基本的に、企画から構成、コンテンツの作成まで、私一人でやります。
■アナログとデジタルを融合して成功
企画を練る段階では、常にiPadに触れ、徹底的に使い倒しました。そこで分かったのが、「iPadはマジックに向いていない」という事実です。そもそも、デジタル機器はそれ自体が魔法のようなもの。画面の中でネズミが動いても、誰も驚いてくれません。
そこでiPadでは、“マジックとマジックの間”を見せることにしました。例えば、iPadに牛乳を注ぐと、画面の中で時間が経過し発酵します(下の写真参照)。最終的にはiPadからチーズが出てくるという仕掛けです。
この考え方が「アナログとデジタルの融合」というコンセプトにつながり、不思議な世界観を作ることに成功しました。
iPad、アップル、マジシャン、コピーライター、iPhone、YouTube、プレゼンテーション、企画力
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