ソフト開発会社のタオソフトウェアは2010年5月26日、プログラミング知識がなくてもAndroid用アプリケーションを作成できるようにするサービスの試験運用を始めたと発表した。タオソフトが用意するフレームワークに沿って画像などのコンテンツを登録するだけで、Android用アプリケーションが自動生成される。試験運用中は、ユーザー登録をすれば無償で利用できる。
試験運用を始めたのは、「ドロクリ」と呼ぶサービス。フレームワークとして、アナログ時計と動画ビューワーの2種類を用意する。いずれも、Android用アプリケーションの作成に必要なプログラミングスキルなどは全く問われない。Android端末からも利用でき、特別な開発環境も不要である。
アナログ時計では、自身で作成したアイコン用画像と、時計の文字盤および時針の画像を登録するだけで、オリジナルの時計アプリケーションを作成できる(写真1)。サンプル画像を利用することも可能だ。動画ビューワーでは、オフラインでも動画を閲覧できるビューワーを作成できる。
試験運用中の利用者の反応を見ながら、無償のフレームワークを追加していく。具体的な候補としては、登録した音声データでアラーム音を鳴らせる目覚まし時計や、音声付きアルバムを作成できる写真集などがあるという。
作成したAndroid用アプリケーションは、電子メールの添付ファイルとして送信し、友人などに無料で提供することができる。本サービス開始時には、再販可能なアプリケーションの開発も可能になる予定だ。
ドロクリを立ち上げた背景について、タオソフトの谷口岳社長は、「イラストレーターなどから、『私なら、こんなアプリを作りたいと思うけれど、プログラミング知識がないから傍観するしかない』といった声を聞いていた。色々なコンテンツを持つ人たちが参加できれば、アプリケーションの世界はもっと多様化するはずだ。それを可能にするのがソフト開発会社の役割でもある」と話す。
ビジネスモデルとしては、特定用途にカスタマイズした有償フレームワークを提供したり、ドロクリの仕組みそのものをコンテンツプロバイダなどに販売したりすることを計画している。
タオソフトは、2007年11月のAndroid発表時からAndroidの研究を開始し、2008年からはAndroid用アプリケーションの開発を事業の中核に据えている。Android用アプリケーションとして、日付を常に表示する「tCalendar Widget」や、西暦と和暦を変換する「年齢早見」といった無償アプリケーションや、非通知や特定の電話番号からの着信を自動的に切断する「tCallBlocking」などの有償アプリケーションを提供している。
(ITpro 志度昌宏)
[ITpro 2010年5月26日掲載]
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