インターネット関連の技術開発やポリシー策定などを担う非営利の国際組織Internet Society(ISOC)は2012年1月17日(米国時間)、6月6日にIPv6普及のための世界規模のイベント「World IPv6 Launch」を開催すると発表した。世界中の大手プロバイダー(ISP)、家庭向けのネットワーク機器を提供するベンダー、Webサービス事業者などが6月6日以降、恒久的にIPv6を有効にするという取り組みである。
このイベントは2011年6月8日に実施された「World IPv6 Day」に続くものとして企画された。World IPv6 Dayは主にWebサービス事業者が中心となり、世界の主要なWebサイトが24時間にわたってIPv6に対応するという実験的なイベントだった。これに対してWorld IPv6 Launchでは期間を限定せず、6月6日以降もIPv6に対応し続ける。世界の大手企業がIPv6に恒久的に対応することで、他の企業にも強くIPv6対応を動機づけることが狙いだ。
World IPv6 Launchの告知サイトによると、イベントに参加するISPは、6月6日の段階で自社のインターネット接続サービス契約者のうち1%以上にIPv6対応のWebサイトにアクセスできる環境を用意する。また、ネットワーク機器ベンダーが参加する場合は、自社の家庭向けルーターにおいてIPv6をデフォルトで有効にするという。Webサービス事業者が参加する際は、主要なWebサイトをIPv6に対応させるとしている。
米シスコシステムズのフェロー、マーク・タウンズレー氏は同社のブログで、World IPv6 Launchについて解説している。同氏によると、World IPv6 Dayの後で「レポートが上がってきて、ログを分析した結果、“もう一回世界規模の実験をする必要はない”ということは明らかだった。むしろ私たちに必要なのは、IPv6への完全な対応だ」。そこで「今回は(IPv6を)有効にして、そのままにしておく」ことになったという。
日本企業では、すでにKDDIが参加を表明している。そのほか告知サイトに掲載されている参加企業は、米AT&T、米アカマイ、米グーグル、米コムキャスト、シスコシステムズ、米タイムワーナー・ケーブル、米ディーリンク、米フェイスブック、米マイクロソフト、米ヤフー、米ライムライトネットワークス、フランスのフリーテレコム、オーストラリアのインターノード、オランダのXS4オールなどである。
(日経NETWORK 田村奈央)
[ITpro 2012年1月19日掲載]
World IPv6 Launch、ISP、ISOC、マイクロソフト、シスコシステムズ、タイムワーナー、グーグル、フェイスブック、コムキャスト、アカマイ、KDDI、ヤフー
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