2012年のパソコン市場で最も重要なポイントは、年内に発売予定のマイクロソフト製パソコン用新OS(基本ソフト)「ウィンドウズ8」だろう。スマートフォン(高機能携帯端末=スマホ)やタブレット端末で使われている英ARMの「ARMアーキテクチャー」と呼ぶ仕組みを採用するパソコンも登場しそうだ。インテルの新CPU(中央演算処理装置)「Coreiシリーズ」の発売も注目される。パソコンは今年、スマートフォンやタブレット端末とさらに競合するだろう。
昨年は、1月にインテルが満を持して新CPUを発表したものの、その後すぐに発覚した対応チップセットの不具合により、出荷が一時キャンセルになったり搭載パソコンも影響を受けたりと、当初からつまずいた。さらにはタイ洪水に端を発するハードディスク駆動装置(HDD)の供給不足と価格高騰で自作パソコン市場が混乱するなど、パソコン業界にとってあまりよい1年ではなかった印象がある。
今年もスマートフォンやタブレット端末の台頭などでパソコン市場は激変しそうだ。どんな1年になりそうかを今回と次回の2回にわたって展望してみた。
■ARMベースのウィンドウズ8パソコンが登場
ウィンドウズ8は、2月後半に完成一歩手前のバージョンである「ベータ版」が登場する予定だ。マイクロソフトはその後のスケジュールを明言していないが、順調にいけば秋ごろには製品版が登場すると見込まれている。搭載パソコンの登場は10月後半から発売される秋冬モデルからになるだろう。
ウィンドウズ8の特徴は、スマートフォンなどのようにフルスクリーン表示とタッチ操作をベースに新しく構成された新ユーザーインターフェース「メトロ」を導入している点だが、大きな変革はそれだけではない。インテルやAMD製のCPUに対応するだけでなく、ARMアーキテクチャーと呼ぶ仕組みにも対応していることも注目される。
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