東芝は,2010年10月にインターネットを利用したデジタル家電向けの新サービスを欧州で始める。同9月3日(現地時間)にドイツのベルリンで開幕した民生機器関連の展示会「IFA2010」で,液晶テレビやタブレット端末,パソコンなどで利用できるインターネット・サービス「Toshiba Places」のデモを出展した。
同サービスでは映像配信やインターネット・ラジオ,電子メール,写真管理,イエローページなど,生活に身近な情報やコンテンツをインターネット経由で複数の機器で閲覧したり,他のユーザーと共有したりできる。同社が運用する「Toshiba Market Place」と呼ぶポータル・サイトで各種サービスを提供する。まずはフランスで10月から10種類程度のサービスを開始し,その後に対象地域を欧州の主要国や他の地域に広げる計画だ。
液晶テレビやパソコンのほか,IFAに先立って製品発表したタブレット端末「FOLIO 100」などでの利用を想定している。同端末は米Google社のソフトウエア基盤「Android 2.2」を搭載し,10.1インチ型の液晶タッチパネルを備える。今回始めるサービスでは,タブレット端末での利用を想定した電子書籍の配信なども視野に入っている。
液晶テレビ向けには,まずデジタル放送受信用のセットトップ・ボックス(STB)に新サービスへの対応機能を組み込んで販売する。価格は99ユーロ(1ユーロ=109円換算で約1万800円)。2011年の早い時期にサービスに対応した液晶テレビを発売する計画だ。パソコンやタブレット端末向けには,専用ソフトウエアを配布することで対応する。
サービスを利用する際のユーザー・インタフェースは,各機器でほぼ統一した操作性と利用イメージを得られるように工夫したほか,インターネットで配信するコンテンツを複数の機器で共有できる仕組みを構築する。例えば,テレビで視聴している映像を途中で止めておき,外出先でタブレット端末を使って続きを楽しむといった使い方ができる。
(日経エレクトロニクス 高橋史忠)
[Tech-On! 2010年9月6日掲載]
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