シャープは,9月3日(現地時間)にドイツのベルリンで開幕した民生機器関連の展示会「IFA2010」で,裸眼で3次元(3D)写真や動画などを見ることを想定した携帯機器の試作機を出展した。裸眼で3次元(3D)映像を視聴できる液晶パネルと,3D動画を撮影できる2眼式のカメラ・モジュールをスマートフォン型の筐体(きょうたい)に収め,その場で撮影した3D写真などを液晶パネルで表示するデモを見せた。
今回の試作機は,日本で5月に発表した3Dカメラ・モジュールと,4月に発表した3D液晶パネルを組み合わせたもの。スマートフォンを模した形状だが,あくまで要素技術のコンセプトを見せるための試作機で,デジタル・カメラの撮影・表示機能だけを実現した。
搭載した3D液晶パネルは,画面寸法が3.8型で画素数は800×480画素。光を部分的に遮へいする「視差バリア」と呼ばれるスリットを液晶パネルの前面に備える方式で,左目と右目に異なった映像を見せる。最適な視聴のポイントは,パネル正面の約30cmの距離。
3Dカメラ・モジュールは発表時点と同じ仕様という。500万画素のCMOSセンサを2個,30mmの間隔でモジュール化している。寸法は13mm×43mm×8mm。最大1280×720画素,30フレーム/秒のHD動画を撮影できる。
このほか,シャープは裸眼式で10.6型の3D液晶タッチ・パネルも出展した。画素数は1280×768画素で,3.8型と同じ方式を使う。最適な視聴のポイントは,パネル正面の約50cmの距離という。
(日経エレクトロニクス 高橋史忠)
[Tech-On! 2010年9月6日掲載]
3D、裸眼式、携帯機器、シャープ、液晶パネル、デジタルカメラ、スマートフォン
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