ついにKDDIから。iPhoneにもっと「つながり」を。――。

写真1 久々に講演したKDDIの高橋誠代表取締役執行役員専務
iPhone 4Sの発表から一夜明け、スティーブ・ジョブズ氏が死去するという衝撃的なニュースが駆け抜けた2011年10月6日、「CEATEC JAPAN 2011」(10月4~8日、幕張メッセ)の基調講演に登壇したKDDIの高橋誠 代表取締役 執行役員専務(写真1)は、ジョブズ氏への追悼の言葉とともに、同社が取り扱うことになったiPhone 4Sについて一枚のスライドをメッセージとして掲げた(写真2)。
同社の田中孝司 代表取締役社長から託されたというこのスライドについて、高橋専務は「最大何十Mビット秒という理論値はほとんど意味が無い数字になりつつある。我々はつながるスマートフォンを徹底的に追求する」と、iPhoneを扱うソフトバンクモバイルとネットワーク品質で差別化していく姿勢を強調した。
■「“土管”の品質だけでも他社に負けない」
フィーチャーフォン(従来型の携帯電話機)時代のKDDIの“顔”とも言える高橋専務が講演に登壇するのは久々だ。高橋専務は、垂直統合型だったフィーチャーフォンから、オープンインターネット型のスマートフォンへと時代が変化する中で、ビジネスモデルが激変していると指摘。そんな時代に向けた同社の戦略である「3M戦略」について解説した。
まずフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行で大きく変化したのは、端末開発を主導するプレーヤーだ。かつては通信事業者が端末のスペックをコントロールできていたが、「スマートフォン時代に入り、グローバルな供給体制となったことから、ほぼメーカーが(スペックを)決めるようになった」(高橋専務)。
メーカー主導になったことからネットワークを意識しながら端末のスペックを考えることが無くなり、通信事業者は端末でトラフィックのコントロールができなくなった。「そのため世界中でトラフィックが爆発的に増える傾向にあり、世界の通信事業者にとって頭の痛い問題になっている」(高橋専務)。
高橋専務は、3G(第3世代携帯電話)のほかモバイルWiMAX、無線LAN、FTTH、CATVなど、マルチネットワークを持つ同社の強みを生かし、「データオフロードを進めて、なんとしても安定的で最強のネットワークを作り上げたい」と説明。スマートフォン時代に入りデバイスの差別化が難しくなっている中で、「“土管”の品質だけでも他社に負けない事業者になる」(同)とした。
iPhone、KDDI、ソフトバンクモバイル、スマートフォン、グリー
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