三洋電機は2010年8月31日,「eneloop booster」シリーズの新製品として,USB経由で携帯機器の充電ができるリチウム(Li)イオン2次電池「eneloop mobile booster(エネループ モバイルブースター)KBC-L2BS」を発表した。タブレット端末の「iPad」やAndroid対応スマートフォンである「Xperia」などに対応したことが特徴だ(図1)。発売日は2010年10月21日。価格はオープンで,実売想定価格は6000円前後。
従来品「KBC-L2AS」では500mAだった出力電流を1Aに高めたことで,充電に大電流が必要なiPadやXperiaへの給電を可能にした。iPadの場合,2時間半~3時間で電池容量の40%を充電できるという。大電流を必要としない機器を接続した場合は,自動的に500mAに出力を抑える仕様になっている。USB端子は2口用意した。直径18mmで長さ65mmの円筒型セル(いわゆる「18650」)を2本内蔵する。KBC-L2BSへの充電は,専用のACアダプタのほか,パソコンのUSBポートからも可能だ。
micro USB端子で充電する機器にも対応しており,変換アダプタを同梱(どうこん)する。Xperiaは,micro USB端子のピンのうち,データが流れるD+端子とD-端子が短絡していないと充電できないため,同梱のコネクタはこの仕様に合わせた(図2)。
三洋電機はこのほか,スティック形の充電器「eneloop stick booster(エネループ スティックブースター)」の新製品として「KBC-D1BS」「KBC-DS2AS」「KBC-DS3AS」を発表した。発売日は2010年10月21日と同じ。価格はオープンで,実売想定価格はKBC-D1BSが3000円前後,KBC-DS2ASとKBC-DS3ASは3500円前後である。
単3形のニッケル(Ni)水素2次電池であるeneloopを2本使う。KBC-D1BSは,従来品「KBC-D1AS」と本体は変わらないが,micro USB端子用の変換アダプタを同梱する。KBC-DS2AS,KBC-DS3ASは任天堂のゲーム機「ニンテンドーDS」を充電するための専用品(図3)。KBC-DS2ASは「ニンテンドーDSLite」,KBC-DS3ASは「同DSi」と「同DSi LL」向け。
なお,三洋電機は民生機器向けNi水素2次電池の製造事業をFDKに売却している。このため,今回発表したeneloop stick boosterに搭載するNi水素2次電池のeneloopはFDKからOEM供給を受ける格好になっている。
(日経エレクトロニクス 久米秀尚)
[Tech-On! 2010年8月31日掲載]
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