「植物工場」の注目度が急速に上がっている(図1)。背景にあるのは、東日本大震災に伴う津波による田畑の塩害や、福島第1原子力発電所の事故で漏洩した放射性物質による土壌汚染である。これらの問題はいずれも深刻で、東北地方の農業や畜産業が受ける影響の大きさは計り知れない規模になりつつある。
生産者側は、安心して農業を続けられる仕組みを切望していて、一方で消費者もこれまで以上に「食の安全」に注目している。こうした状況の急変に対応できる策として、浮上したのが植物工場である。東北地方の復興でスマートシティを建設しようとの計画が今、多くの自治体によって進められているが、その中に植物工場の建設・運営を組み入れ、農業の再生を目指そうという例が増えているのだ。
■塩害や土壌汚染などの課題を解決
植物工場は野菜工場とも呼ばれ、文字通り農作物などの植物を工場の中で生産する技術である(図2)。一般の農業では自然に存在する環境を、植物工場では人工的に作り出す。大手食品メーカーなどが実用化や導入を進めつつある。
植物工場、スマートシティ、復興、農業、アイリンク、エスペック、キーストーンテクノロジー
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