2011年は、原子力発電所の事故を契機に、建築設備のエネルギー消費のあり方が問い直された。節電の呼び声の下、環境問題の観点から既に開発が進んでいた省エネ技術への注目が、一段と増した1年だった。ここでは、技術革新で省エネ実現へ向かう照明や空調の6つの技術を紹介する[注1]。
【1】輻射式空調
<概要>
放射を利用して人と空調機器とが直接熱のやり取りをする空調。空気などの搬送動力が小さくて済む。冷房病の抑止効果も期待できる。オフィスでの本格採用が始まりつつある。
<実用化や開発の例>
三菱地所は2011年7月に輻射式空調システムを導入した実験オフィスでの検証結果を発表。空調用の搬送動力で40%以上の消費電力削減を達成した。採用したシステムは、天井と壁面に輻射パネルを設置。ここに冷温水を流した。同社は本社を置く大手町ビルの一部も改修して同空調を導入。大手ゼネコンの社屋などで輻射式空調を採用する動きが活発になっている。
[注1]日経アーキテクチュア2011年12月25日号の特集「建築技術 次の主役50」に関連記事を掲載。
三菱電機、省エネ、ルミオテック、三菱地所、カネカ、パナソニック電工、コニカミノルタ、建築技術、照明、三井住友銀行、東芝ライテック、東京急行電鉄、清水建設、大成建設、日建設計、日本板硝子
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