日本経済新聞

2月23日(木曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

コンテンツ一覧

ビジネスIT

震災に負けない「未来住宅」 宇宙技術も活用  国内13社が開発
極限まで省エネ追求、排せつ物は「飲料水」

(1/3ページ)
2011/10/14 7:00
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加

 東日本大震災を契機に、地震などの自然災害や大規模停電に強い次世代型住宅の研究開発が活発になっている。日産自動車やNEC、ベンチャー企業など災害対応に必要な要素技術を持つ13社が連携、非常時でも数日間は快適な生活を維持できる住宅が2012年春にも発売される。キーワードは「オフグリッド」。電力、ガス、水道、通信といった既存のライフラインの供給網(グリッド)に頼らず、自立して人が暮らせる新たな住まいづくりを目指している。

「ミライニホン」プロジェクトの試作品
画像の拡大

「ミライニホン」プロジェクトの試作品

 13社が取り組んでいるプロジェクトの名称は「ミライニホン」。参加社間の調整やマーケティング調査を担うのはTBWA博報堂(東京・港)と技術商社のナインシグマ・ジャパン(東京・千代田)だ。各社が持つ有望技術やノウハウを持ち寄る「オープンイノベーション」の方式で次世代住宅の実用化を進めている。

 「オフグリッド」とは、「グリッド(網、格子)」から「オフ(離れた)」という意味。都市部では、生活に欠かせない電力や水などは敷設された配電網や水道管などネットワーク型の基盤を経由して家庭に供給されている。だが、災害など有事の際、電力網などは寸断される可能性が高い。こうした供給網に頼らなくても生活できるようにしようというのが新型住宅の開発コンセプトだ。少なくとも数日間は住宅ごとにエネルギーや水をまかなえる「自立・分散型」の住宅の開発を急ぐ。

 新型住宅は普段でも高い省エネルギー性能を満たす必要がある。「省エネ住宅」「エコハウス」と呼ばれる住宅は、これまでも開発競争が繰り広げられてきたが、東日本大震災を受けて災害への対応力が新たな重要テーマに浮上した。どんな時でも安定した生活品質を維持できるいわば「万能住宅」といえる。TBWA博報堂の高松充・執行役員は「大震災が商品化に向けた動きを大きく後押しした」と話す。

■モンゴルの移動式住宅「ゲル」にヒント

 カナダのトロント郊外。湖の真ん中の島に一軒の別荘が建っている。電気やガスは通っておらず、ランプの光もないがそれでも住人は快適な暮らしを満喫している。ところ変わってモンゴルの草原。「ゲル」と呼ばれる移動式の家の屋根には、太陽光パネル、風力発電装置とパラボラアンテナが設置され、住人がテレビで相撲番組を楽しむ――。国内13社が目指す「オフグリッド住宅」のヒントになったのは、こうしたタイプの住宅だ。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 3ページ
  • 次へ
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加

【PR】

【PR】

新着記事一覧

【PR】

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

日本経済新聞の公式ページやアカウントをご利用ください。

日経・JBIC 2/20更新

530.9 ▲135.9 単位:円/トン

買気配494.6 売気配567.3

日経産業新聞 ピックアップ2012年2月23日付

2012年2月23日付

・マツダは広島を守れるか
・NTTコム、顧客企業の契約・保守情報をポータルに集約
・ラピスセミコンダクタ、消費電力10分の1の小型マイコン
・日産、販売教材を世界で統一
・住友精密、カナダで航空機部品設計 ホンダ機に部品供給…続き

日経産業新聞 購読のお申し込み
日経産業新聞 mobile

[PR]

関連媒体サイト

【PR】

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について