クリスマス商戦が終わった米国では、米アップルの多機能携帯端末「iPad」の次期モデル、通称「iPad 2G」のうわさで持ち切りだ。一方で米グーグルは、iPadのキラー端末といわれる「Chrome(クローム)OS ノートブック」を米ベライゾン・ワイヤレスと共同開発中で、試作機「Cr-48」を配布して改善点の洗い出しを進めている。iPad 2Gとクロームノートを比較しながら、2011年のモバイル端末を考えてみた。
iPadは10年の最大のヒットデバイスであり、タブレット端末の時代を切り開いた。それだけに、後継機となるiPad 2Gへの注目度は高い。米国ではホリデーシーズンに入るとともに、あちこちでiPad 2Gのリーク記事を見かけるようになった。
■iPad 2Gは11年春発売?
「前面と背面の2カ所にカメラを搭載し、アップルのビデオ電話アプリ『FaceTime』をサポートする」「画面サイズは変更なし。本体は横186×縦239ミリで、3ミリ薄くなってフラットな背面になる」「背面に大型スピーカーを搭載し、高音質再生を実現する」といった憶測が飛び交っている。
アップルの新製品の慣例として、意図的なリークが増えるのは発売が間近な証拠だ。既に販売キャンペーンが始まっていると見るべきで、11年春の発売に向けた期待感をあおっている。iPad 2Gの生産は「11年1月と2月は月産600万台体制になる」とアナリストの予測にも熱が入る。
初代iPadの発売以降、アップルの販売戦略は徐々に変化してきた。米国ではiPadをAT&Tだけでなく、無線LANで通信する「Wi-Fi版」だけという制約付きながらベライゾンでも販売している。iPad 2Gと同時に、スマートフォン「iPhone 4G」のCDMA2000方式版がベライゾンから発売になるとの観測も広がっている。欧州でもiPhoneの独占販売が緩み、主要な通信会社がiPhoneを取り扱う方向で動き出している。
これは販売強化を狙うアップルが、iPhone、iPadそして携帯音楽プレーヤー「iPod touch」などの主力製品で、販売チャンネルの拡大に向かっているからだ。日本ではソフトバンクモバイルがiPhoneとiPadを独占販売しているが、欧米で成功すれば、日本にもその波は押し寄せるだろう。
■「Galaxy Tab」は好評だが・・・
一方、iPadの対抗馬の動きも活発化してきた。10年のクリスマス商戦に、ベライゾンは韓国サムスン電子のタブレット端末「Galaxy Tab」を投入した。グーグルの基本ソフト(OS)「Android(アンドロイド)」を搭載した同端末の評価は悪くない。7インチのディスプレーを採用し、iPadを一回り小さくしたサイズは魅力的で、カメラも搭載している。IP電話アプリケーションの「Skype(スカイプ)」を標準装備したことでインターネット電話端末としても使え、「デバイスの完成度は高い」と専門家は口をそろえる。
iPad、Chrome OS、iPod touch、iPhone、スカイプ、フラッシュ、エバーノート、携帯電話、スマートフォン
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