米通信会社第2位のベライゾン・コミュニケーションズが2月末に発表した「ユニファイド・コミュニケーション(UC)」サービスが話題を集めている。UCとは、電子メールやチャット、ビデオ会議や音声電話などの通信サービスを1つにまとめる統合アプリケーションのこと。ここ数年、米国では大手IT企業がUCで激しい営業合戦を繰り広げてきた。ベライゾンはそこにインターネット経由で利用できるクラウド型UCを持ち込み、市場争奪に乗り出そうとしている。

米IBMが提供するユニファイド・コミュニケーション・システム「Lotus Sametime」
企業のコミュニケーション方法はここ数年で大きく変わった。最大の変化は、電話の利用が減り、電子メールやチャットが通信手段の主役になったことにある。特に電子メールの重要度が高まっており、データの添付機能を書類管理に利用する例まである。電話は「内線と外線」「固定と携帯」の垣根が低くなり、社外でも社内と同じ通話環境を実現するFMC(固定と携帯の融合)が普及してきた。米国ではインターネットを経由するテレビ会議や音声会議も頻繁に利用されている。
こうした環境の変化は、企業内の通信システムを大きく変えていった。電話システムの中心は、ビジネスホンを制御する構内交換機(PBX)からインターネット電話も扱えるIP-PBXへと代わり、さらなるコスト削減を求めて脱IP-PBXへと向かっている。その候補として台頭してきたのがUCシステムだ。この2年ほどは、米IBMの「Lotus Sametime」とマイクロソフトの「Office Communications Server」(2010年12月に名称を「Microsoft Lync」に変更)が中堅・大手企業向けの米通信システム市場で激しい競争を展開していた。
■スカイプとの連携も
UCでは、1つの画面でメールやチャット、ビデオ会議、電話、携帯電話を使ったショートメッセージサービス(SMS)などのなかから最適な通信手段を選べる。かかってきた電話を転送したり留守録したりするといったきめ細かなルールも設定しておける。携帯電話の機能を使って従業員の所在を確認したり、メールを音声に変換して電話で伝えるといったサービス、顧客管理などの基幹アプリケーションとの機能統合も可能だ。
ショートメッセージサービス、PBX、携帯電話、Skype、通信サービス、インターネット、電子メール、クラウド
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