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「ソーシャル革命」の裏側

グリー田中社長「海外売上比率を8割に」
ライバルDeNAへの思い、グローバル展開への覚悟

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2011/7/22 7:00
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 2500万人以上の会員を抱える携帯電話向けSNS(交流サイト)大手「GREE」を運営するグリーが、海外事業で攻勢を強めている。直近の業績では「Mobage(モバゲー)」のディー・エヌ・エー(DeNA)の後じんを拝しているものの、グリーも高成長を維持。2011年6月期決算の売上高は前年比70%増の600億円、営業利益が同53%増の300億円を見込む(それぞれ会社予想の上限)。この収益力を背景に、DeNAに勝るとも劣らない勢いでグローバル市場の覇権争いに全力を投じる。ライバル企業との競合、グローバル展開への覚悟、そしてゲーム産業の変化――。貪欲に成長を求める創業7年目のベンチャーの創業者で、保有資産1700億円超と国内最年少のビリオネアでもある田中良和社長(34)が本音を語った。

―― 軸足をガラケー(ガラパゴスケータイ=国内向け携帯電話)からスマートフォン(スマホ)へと急速に移しています。進捗度合いやユーザーの反応はいかがですか。

グリーの田中良和社長
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グリーの田中良和社長

 「基本的にガラケーはなくなるんだという認識のもと、もう1回ビジネスしなきゃいけないなと思い、そっち側に今、切り替えています。思ったより順調な立ち上がりを見せている。スマホになると、すべてがもう1回ゼロになり、今までのビジネスがまったく通用しないんじゃないかと言われていましたけれど、それはないなと確認できたのが、この数カ月です」

 「今、ゲームのタイトル数は1000本ぐらいに達していて、そのうちスマホにも対応しているタイトルは100を超えている。その中でも人気のタイトルになると、スマホからの課金売り上げが10%を超えてきている。ガラケーで楽しんでいたものがスマホで使えなくなるとユーザーから見ても損失なので、基本的にはすべてスマホに対応するようにしていきます」

―― 直近ではライバルのモバゲーに業績で引き離されていますが、国内市場での競争についてどのように総括していますか?

 「我々はさらに伸び続けているということは言えるんですけれども、ほかの会社とくらべてどうかということは、ちょっとよく分からないですね。我々としては、サードパーティー(プラットフォームにゲームを提供する会社)の事業において、コナミさんを筆頭にたぶん日本で一番成功しているゲームソフトを誕生させ、かつ内製のサービスもこの半年間でさらに劇的に伸ばしているので、ユーザーから支持を集めている状況にあると思っていますけどね」

■公取委の件で思ったこと

―― 6月25日にDeNAの南場智子前社長が退任しました。そのことに対する思いやコメントは何かありますか。

 「僕はもともと会社を作るときに、経営者の先輩である方々にごあいさつをしなきゃなと思いまして、当然、南場さんにもあいさつに行きました。DeNAさんのモバゲーとか(携帯電話向けオークションサイトの)『モバオク』というのは、素晴らしい製品であることは間違いないと思っていますので、そういうものを作られた方は素晴らしいなと思います。家族がご病気だと聞いていますので、それは治るといいなと思っています」

―― この6月、DeNAが公取委から「モバゲーにゲームを提供する開発会社に圧力をかけ、グリーとの取引を妨害した」として排除措置命令を受けました。当事者としてコメントは。

 「我々としては、法律的に問題があるのではないかと思っていたので、それが認められたということで、今後そういうことがないといいなと思っています。10人ぐらいのゲームベンチャーの社長さんが来て、すごく悩んでいるという相談を受けまして。ソーシャルゲームが一大ビジネスチャンスだと思い、勇気を出して会社を作り、社員も集めて、この市場に懸けようとした。だけど、そういうことがあって利益が強制的に半分ぐらいになりそうだと。いろいろな計画が狂って夜も眠れないので、何とかしてほしいと言っていたんですね」

 「考えさせられたのは、こういう人たちは今、世の中にいっぱいいるんだなと思って。僕らにプラットフォーマーとしての力がもっとあれば、そういう人たちをもっと助けることができたと思うと、我々はもっと成長しなきゃいけないし、プラットフォーマーとしても魅力的じゃなきゃいけない。そんなことを感じていましたね」

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