「分からなかったらググれ」「ググれカス」……。ネット上で質問コメントを寄せてくる人に返す決まり文句が古びたものになる時代がくるかもしれない。
情報が氾濫しすぎたいま、本当に求める情報に到達するのは難しくなってしまった。しかも、欲する情報は1つとは限らない。何十回と検索を繰り返して、やっと調べものが終わった、という経験は多いはず。そんな徒労を先に済ませておいてくれたらどんなに楽か。そこで注目が集まっているのが「キュレーション」である。
キュレーションに明確な定義はないが、「情報をあるテーマに基づいて収集し、それ自体にコンテンツとしての価値を持たせて共有すること」。いわゆる、関連する情報へのリンクを集めた「まとめサイト」がそれにあたる。語源は英単語の「Curator(キュレーター)」。もともとは博物館や美術館などで、展覧会を企画し、展示物を整理し見やすく展示する専門職を指す。転じてネット上では、情報をまとめる人のことをキュレーター、まとめることをキュレーションと言うようになった。
単なるリンク集や画像集、「Twitter(ツイッター)」のつぶやきをまとめたものまで形式はさまざま。少なくとも一度は人間の目を通して取捨選択されているため、ロボットを使い画一的なルールで情報を収集する従来の検索サービスに比べてノイズが少ないと、人気が高まっている。
どんなテーマを設定するか、どんな情報をどこから拾ってきてどう見せるかは、キュレーターのセンス次第。これまでも「2ちゃんねるまとめ」やツイッターのつぶやきをまとめる「Togetter」など、キュレーションを売りにした草の根サイトは存在していた。ここにきて注目されているのは、キューレーション関連のサービスを拡充させる会社が相次いでいるからだ。
その急先鋒(せんぽう)が検索サービス「NAVER」を手掛けるネイバージャパン(東京・品川)だ。同社は韓国の検索サービス最大手の日本法人。2009年7月にユーザー参加型の情報集約・共有サービス「NAVERまとめ」を開始し、10年11月にはまとめページを作ったユーザーに広告収入を還元する「インセンティブプログラム」を始めた。簡単に言うと、リンク集や画像集などのページを作ったユーザーがお金をもらえるというものだ。
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