どの球団もキャンプでのファンサービスに力を入れ、サイン会に並ぶファンの列を目にするようになった。「今日は誰々のサイン会」と設定し、ファンの便宜を図るのだが、この「やらされサービス」が選手、ファン双方のためになっているかは疑わしい。
選手にとっては練習で疲れきったあとの“残業”。事務的に右から左にサインを書き流し、相手と目も合わせない選手がいる。いまどきは役所の人でも、書類を出したら愛想笑いくらいはしてくれるというのに……。
ソフトバンク時代の城島健司がこどもに声をかけ、頭をなでてやっていたことが、いいサイン会の例として思い出されるが、残念ながら「仕事でやっています」という顔の選手が少なくない。ファンは「こんな人だったのか」と幻滅するばかりだ。
私の経験ではきちんとしたペン使いに、愛想をおまけしてサインできるのは一度に20枚から30枚。だから球団もあまりお仕着せをせず、選手がその気になったときにやらせればいいのではないだろうか。
そもそも今は練習が長く、選手が仏頂面になるのも致し方ない面がある。球団にもよるけれど、かつては大体午前10時から始まり、午後2時くらいには終わっていた。
今はアーリーワークといって早朝練習をしたうえ、暗くなるまでやる。表向きには自主練習とされるメニューでも「みんながやっているから俺も」という感じで取り組んでいる選手が相当いる。
8年目のセ・パ交流戦が始まった。目新しいカードの真剣勝負がみられるのが売りだけれども、12球団しかない日本では組み合わせも限られ、そろそろ飽きてきた。
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