2010年の全英オープンは、ルイ・ウェストヘーゼン(27、南アフリカ)が通算16アンダー、2位に7打差をつける独走でメジャー初制覇を果たした。全くの無名。我々は綴りに戸惑い、テレビのアナウンサーは当初、名字の発音さえたどたどしく、紹介するにしても実績らしい実績がないため、「今年のマスターズのパー3コンテストで優勝した選手です」などと、苦し紛れの戦績を持ち出していた。
誰も逃げ切りを予想せず
メジャー大会には2004年から出場しているが、過去8戦で予選を通過したのは1度だけ。今回、2日目でトップに立ったが、誰も逃げ切りを予想するものはなく、むしろその後につけた、リー・ウェストウッド、ポール・ケーシーといった英国勢に注目が集まった。ところが、最終日に1位と4打差の2位でスタートしたケーシーは、12番でトリプルボギーを叩いて、脱落。ウェストヘーゼンを楽にしてしまった。
ただ、今回の全英オープンで際立ったのは、上位を占めたヨーロッパ勢の台頭というより、むしろアメリカ勢の不振か。
星条旗がないことも
テレビCMに入る前、全英オープンを放映している英BBC放送は、その時点での順位を名前と国籍を一緒に紹介していたが、3日目のあるとき、記者席でその画面を見つめていたら、ズラッと並んだ選手リストの横に、星条旗がまったくなかったことがあった。
そのときはトップから順にウェストヘーゼン、ケイシー、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、アレハンドロ・カニサレス(スペイン)、ウエストウッド、レティーフ・グーセン(南アフリカ)の名が並び、名前の横では南アフリカの国旗の他、英国、スウェーデン、スペインの旗がはためいていた。
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